


製品名:軽スタ 樹脂食器シリーズ
担当範囲
コンセプト提案/意匠デザイン
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
家事の効率化(時短、手入れのしやすさ)を重視する共働き世代や子育て世帯
解決すべき課題:
①素材のチープさ
従来の樹脂製食器は安価な印象が強く、日常の食卓を彩る「器」としての質感が不足していた。
②乾燥の手間
洗浄後の高台(底の縁)に水が溜まりやすく、拭き上げの手間や衛生面の懸念があった。
③収納性
異なるサイズや種類を重ねた際、収まりが悪く、収納スペースを圧迫していた。
デザインコンセプト:
使い捨てペットボトルの再生利用という「環境負荷の低減」と、陶磁器のような風合いやメンテナンス性といった「日常の利便性」を高い次元で融合させる。
デザインプロセス
リサーチ:
家庭内の食器洗浄・収納におけるストレスを調査。特に「食洗機後の拭き上げ作業」と「限られた棚スペースでのスタッキング」が大きな不満点であることを特定した。また、再生PET素材が持つ「熱に強く、割れにくい」という特性を、いかに安っぽさを排した上質なデザインに昇華させるかを研究した。
成果
①スタッキング性能の統一
シリーズを通して器の曲面角度を同一に設計。サイズの異なる器を重ねても中心が揃い、垂直に美しく積み重なるモジュールを構築した。
②高台の再定義
従来の食器の常識にとらわれず、高台を極限まで低く設計。強度は保ちつつ、食洗器後の水溜まりをなくす形状を模索した。
受賞歴
2021年 グッドデザイン賞
2022年 Red Dot Design Award
2022年 iF Design Award GOLD



製品名:そのまま撒ける除草剤シリーズ
担当範囲
意匠デザイン/Rhinocerosを使用した3Dモデリング/パッケージラベル位置設定
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
手軽に庭の手入れをしたい女性や高齢者のユーザー
解決すべき課題:
①身体的負荷
従来の液剤ボトルは片手持ちの仕様が多く、特に散布時に手首を不自然に曲げる必要があり、重労働となっていた。
②操作性の欠如
4.0Lなどの大容量タイプは重量があり、力の弱いユーザーにとっては狙った場所に正確に撒くことが難しかった。
③運搬時のストレス
持ち手の位置と注ぎ口のバランスが悪く、移動中に液剤がこぼれたり、持ちにくさを感じたりすることがあった。
デザインコンセプト:
手首を曲げずに「腕全体の動き」で散布できる、直感的で負担の少ない操作系の実現。
デザインプロセス
リサーチ:
液剤タイプの除草剤マーケットにおいて、手軽さから女性ユーザーや高齢者が多くいる背景を分析。
世の中にある除草剤液剤を女性に散布してもらい体にかかる負荷や散布時の困りごとを意見収集。
実際の使用シーンを観察した結果、既存ボトルの多くが「成人男性の筋力」を前提とした設計であり、女性や高齢者が「手首の角度」で液剤の量をコントロールする際に大きな負荷がかかっていることを特定した。
アイデア提案・試作:
①ダブルグリップの導入
運びやすさを支える上部グリップと、散布を支えるサイドグリップの「ダブルグリップ形状」を考案。2.5Lという中容量サイズにもこれを採用し、両手で安定して保持できる構造とした。
②重心と角度の最適化
散布時に「注ぎ口とグリップが一直線」になるようレイアウトを設計。これにより、手首をひねる動作を排除し、腕を伸ばした自然な姿勢での散布を可能にした。
③3D検証
3Dモデルを作成し、実際に液体が入った状態での傾け角度と身体への負荷をシミュレーション。
デザインの成果
身体負担の劇的軽減: 持ち手と注ぎ口を一直線にする設計により、手首へのストレスを最小化。
誰にでも使いやすい形状: ダブルグリップにより、片手でも両手でも状況に応じた最適なホールドが可能。
受賞歴
2021年 グッドデザイン賞





プロジェクト名:小児科・病児保育室 webサイト作成 星川小児クリニック
担当範囲
webサイト作成/院内撮影/病児保育室のロゴ作成(クリニックロゴは大学在学中に作成)
ワクチンスケジュール資料作成/コラムコーナーの校正
制作期間:2025年8月~9月
課題定義とコンセプト
旧サイトの「情報が整理されていない」「スマートフォンで閲覧しづらい」といった構造的な課題を特定。
利用者の利便性向上を目標に掲げ、サイト構成をゼロから再設計した。
デザインプロセス
UI/UXの改善と実装
プロダクトデザインで培った「使いやすさ」へのこだわりをデジタル領域に適用。情報の優先順位を整理し、初めての利用者でも迷わない導線設計と、レスポンシブ対応(スマホ最適化)を実現。
成果
「以前より格段に使いやすくなった」「必要な情報がすぐに手に入る」と利用者から高い評価を獲得。家業のデジタルシフトを加速させ、集客力向上に貢献した。



製品名:絡まりにくい傘立て
担当範囲
意匠デザイン/Rhinocerosを使用した3Dモデリング/CMF検討
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
家族住まいで、玄関に複数本の傘を常備している家庭。
解決すべき課題:
①収納時の干渉
仕切りのない傘立てでは、傘のハンドル同士が重なり合い、1本取り出す際に他の傘がついてきたり、倒れたりする。
②衛生面の問題
傘から滴る水が底に溜まり、菌の繁殖や玄関タイルの汚れ、不快な臭いの原因となる。
デザインコンセプト:
傘を差し込むという日常の無意識な動作だけで、傘自らが「取り出しやすい位置」へと整列する、すり鉢形状を利用した構造デザイン。
デザインプロセス
リサーチ:
従来の傘立てが「単なる箱」として機能している点に着目。
傘が乱雑に見える最大の原因は、先端(石突き)の位置が固定されていないために、上部のハンドルが不規則な方向へ倒れることにあると特定しました。
また、傘立ての「底に溜まる水」が害虫の発生要因となりユーザーにストレスを与えていました。
試作:
底受け部の傾斜角度をシミュレーション。
傘を差し込んだ際、自重で先端が中心一点に集まる最適なカーブを導き出しました。
デザインの成果
・底受けの「すり鉢形状」が意識せずとも傘を整列させる、説明不要なユーザー体験を提供。
・珪藻土による自動吸水と、溝のない2パーツ構成による「掃除のしやすさ」の両立。
・複雑な仕切りを排除しながら、仕切りがある以上の出し入れのしやすさを実現。
受賞歴
2019年 グッドデザイン賞


製品名:歯ブラシスタンドコップ
担当範囲
意匠デザイン/Rhinocerosを使用した3Dモデリング/検証用モック作成/CMF検討
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
洗面まわりのヌメリや湿気、衛生面を気にする清潔志向のユーザー
賃貸住宅など、洗面台のスペースが限られており、効率的な収納を求めるユーザー
解決すべき課題:
使った後衛生的に乾かしたい
デザインコンセプト:
清潔に使える機能を担保しながらも、洗面所にそのまま置いておいても生活感がでないデザイン
デザインプロセス
リサーチ:
①ユーザーの行動観察
洗面所の限られたスペースにおいて、「コップを逆さまにして乾かしたい」というニーズと「歯ブラシを立てておきたい」というニーズが共存しているものの、それらが空間を圧迫している現状を調査。
また、既存の歯ブラシスタンド付きコップは逆さにするものではないものが多く、逆さにできてもコップの縁をシンクの面に触れさせなければ立てることができない物ばかりであった。
スケッチ・試作:
・コップの縁をシンクの面に触れさせることなく、水切れ良くする為のデザインを模索。
・様々な太さの歯ブラシがある中で、どの歯ブラシを入れてもコップが倒れないよう、歯ブラシスタンド用の穴の大きさを検討。
カラー検討:
抗菌素材を練りこんだ樹脂の為、くすんだカラーになり易い中、清潔に見えるカラーを検討。


製品名:伸縮式ブーツクリップ
担当範囲
市場背景の分析/意匠デザイン/図面制作Rhinocerosを使用した3Dモデリング/3Dモックの作成/
内部機構の検証/CMF検討
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
玄関や下駄箱の限られたスペースを有効活用し、スッキリと収納したい方。
解決すべき課題:
①型崩れ・乱雑さ
ブーツクリップを使用しない場合は自立しないブーツが玄関で折れ曲がり、見た目の悪さだけでなくブーツを傷める原因となっていた。
②汎用性の欠如
従来の伸縮しないブーツクリップでは、ブーツの丈に対して「長すぎて収納時にかさばる」「短すぎて保持力が足りない」というミスマッチが起きていた。
③買い替えのコスト
ブーツは時代の流れとトレンドの変化に伴い形状が変化していくのに対し、ブーツクリップはブーツの高さが合わないながらも使用するか、ブーツの高さに合ったものをその時々で変える必要があった。
デザインコンセプト:
装飾を極限まで削ぎ落とし、一筆書きのようなミニマルなデザインの中に、ユーザーが自由に「最適な高さ」を定義できる調整機能を組み込む。
デザインプロセス
リサーチ:
「ブーツ」が下駄箱に入らずブーツクリップを使用せずに土間玄関で邪魔になっている現状を分析。
ブーツはファッションのトレンドによって数年単位で最適な丈(ロング、ミドル、ニーハイ等)が変化するため、従来の「固定サイズ」の道具では持続的な解決にならないことを特定した。
スケッチ・試作:
収納時にクリップがブーツの上部へ飛び出さないよう、270mm~370mmの可動域を設定し、最も一般的なミドル丈からロング丈までをカバー。スムーズな伸縮と、使用時にずれない保持力のバランスを検討した。
成果
伸縮性による対応力: 1つの製品で多様な丈に対応し、ブーツの製品寿命を延ばすサステナブルなアプローチ。
視覚的整理: ブーツの高さとクリップの高さを一致させることで、下駄箱内の高さを最小限に抑え、見た目の美しさと収納効率を両立。
低コスト・高機能: 198円というアクセシブルな価格帯を維持しつつ、機能的価値を最大化した。
受賞歴
2020年 グッドデザイン賞


製品名:箸先がつかない菜箸
担当範囲
意匠デザイン/Rhinocerosを使用した3Dモデリング/検証用3Dモック作成/CMF検討
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
日常的に自炊をするユーザー
調理中のキッチンの汚れや、道具の置き場所にストレスを感じているユーザー
機能性とミニマリズムな美しさを道具に求めるユーザー
解決すべき課題:
①衛生面の問題
調理中、箸先が直接ワークトップに触れることで、作業面が汚れたり箸が不衛生になる。
②作業の遮断
箸置きを別途用意したり、小皿に立てかけたりする手間が調理のテンポを乱す。
③落下のリスク
円形の菜箸は転がりやすく、シンクや床に落下するリスクがある。
デザインコンセプト:
菜箸としての本来の「掴む・混ぜる」という柔軟な操作性を損なうことなく、置いた瞬間に「自立して衛生を保つ」機能の融合。
デザインプロセス
リサーチ:
既存の菜箸の使用状況を観察し、多くのユーザーが「調理中に箸を一時置きする場所」に困っていることを特定。また、既存の「自立型」や「シリコン製」の課題として、重量バランスの悪さや、接地面の掃除のしにくさ、先端の太さによる操作性の低下を抽出。
スケッチ・試作:
①形状の探究
箸先が接地面に触れず、かつ物をつかむ際に障害にならない突起の配置をミリ単位で検証。
②重心の計算
突起を支点として、置いた際に必ず箸先が浮き上がるような重量配分のシミュレーションを実施。
③グリップの検討
転がり防止のために持ち手を四角形にしつつ、手への馴染みを考慮した面取りの塩梅を検討。
検証と修正:
①最小限の突起:
突起が大きすぎると鍋の縁に引っかかったり、物をつかむ際に障害になる為、機能を維持できる限界までサイズを削ぎ落とし、リング状のデザインに集約。
②清掃性:
パーツとパーツの間に溝に汚れが溜まることのない様、素材はナイロンのみの単一の素材とした。
また、突起部の横の溝に関しては使用に支障のない程度にRを大きく指定した。
③素材選定:
耐熱性、軽量性、防汚性に優れたナイロン素材を採用し、油汚れの落としやすさとメンテナンス性を向上させた。
受賞歴
2020年 iF Design Award
2020年 Red Dot Design Award


製品名:巻きながら洗えるホースリール
担当範囲
意匠デザイン/シャワーヘッド固定のデザイン/検証用モック作成/内部機構の検証/図面制作
Rhinocerosを使用した3Dモデリング/CMF検討
制作期間:2018~2020
課題定義とコンセプト
ターゲットユーザー:
水やり後の片付けにおいて、ホースの汚れや手の汚れをストレスに感じているユーザー。
庭園や住宅エクステリアの景観にこだわりがあり、生活感の出る園芸用品をスマートに収納したい層。
解決すべき課題:
①衛生面の問題
使用中に地面を這うホースには泥や草が大量に付着する。
巻き取り時にその汚れが手や衣服を汚し、不快感を与えていた。
②意匠・収納性の不満
従来のホースリールはハンドルや給水ホースが突起しており、景観を損なうだけでなく、収納時もかさばるデザインが多かった。
デザインコンセプト:
「洗う」と「整う」を同時に叶える、クリーンでミニマルなデザイン
―巻き取りながらホースを洗浄する新機構と、要素を削ぎ落とした外観により、衛生的な体験と景観への調和を両立させる。
デザインプロセス
リサーチ:
①ユーザーの行動観察
水やり後の「巻き取り」工程において、ユーザーが意図的にホースを拭いたり、汚れた手を洗ったりする手間が発生していることに着目。
②市場・競合分析
既存品の多くは機能露出型であり、住宅のモダンなエクステリアに対して「ノイズ」になっている市場背景を特定。
収納性と洗浄機能の欠如が大きな機会損失であると分析。
スケッチ・試作:
①機構設計の模索
簡易的なホースリールのモックアップを作成し、ノズル位置とホースリールの位置関係を整理。
巻き取りと同時に洗浄を行うため、シャワーノズルの残水を効率よく活用する「水受け部」の内部構造を重点的に設計。

②フォルム検討
ハンドルを側面に、持ち手を背面に完全に収めるためのレイアウト検討を実施。
検証と修正:
エクステリアのノイズにならないミニマルなデザインとコンパクトなサイズ感(W250mm × D300mm × H315mm)を検証。
カラー検討:
使う場所になじむよう、他のエクステリア商品や草木との調和を目指した。
受賞歴
2022年 グッドデザイン賞
2023年 iF Design Award
2023年 Red Dot Design Award